2012年7月11日水曜日

神曲 天国篇1


 天国篇 Paradiso 

至高天を見つめるダンテとベアトリーチェ地獄の大淵と煉獄山の存在する地球を中心として、
同心円状に各遊星が取り巻くプトレマイオスの天動説宇宙観に基づき、
ダンテは天国界の十天を構想した。
地球の周りをめぐる太陽天や木星天などの諸遊星天
(当時、太陽も遊星の一つとして考えられていた)の上には、
十二宮の存する恒星天と、万物を動かす力の根源である原動天があり、
さらにその上には神の坐す至高天が存在する。
ダンテはベアトリーチェに導かれて諸遊星天から恒星天、
原動天と下から順に登っていく。
ダンテは地獄から煉獄山の頂上までの道をウェルギリウスに案内され、
天国では、至高天(エンピレオ)に至るまではベアトリーチェの案内を受けるが、
エンピレオではクレルヴォーのベルナルドゥスが三人目の案内者となる。
天国へ入ったダンテは各々の階梯で様々な聖人と出会い、
高邁な神学の議論が展開され、
聖人たちの神学試問を経て、
天国を上へ上へと登りつめる。
至高天においてダンテは天上の純白の薔薇を見、
この世を動かすものが神の愛であることを知る。 

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